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ナンモリブログ
2014.07.09
writer:H.S.
数学豆知識
身近な確率
高校で習う数学って何の役に立つの?という疑問を耳にすることもありますが,案外身近なお金の計算で役に立つことがあります。
例えば,先日会社帰りに近所の居酒屋が下のようなキャンペーンのチラシを配っていました。
【じゃんけん大会】
3回じゃんけんをして
・3連勝すると50%引き
・2連勝すると1000円引き
見るからに確率の問題のようですが,元の会計を5000円とすると直感ではどのぐらいお得そうでしょうか?
【考察】
あいこは無しで決着をつける場合,1回のじゃんけんで勝つ確率が1/2なので,
3連勝する確率は,(1/2)3=1/8
2連勝する場合は,○○×,×○○の2通りで,確率は,2×(1/2)3=2/8
3連勝も2連勝もしない確率は,1-(1/8+2/8)=5/8
よって,割引率の期待値は,1/8×50/100+2/8×1000/5000+5/8×0=0.1125
より,およそ11%になります。
ちなみに2連勝でなく3回中2勝で1000円引きとなれば,割引率はおよそ14%になり,「連勝」の文言が入るだけで多少割引率が下がっていることがわかります。
また,元の会計が10000円で計算すると割引率はおよそ9%になり,お店としては大体1割引きぐらいしてくれるつもりといったところのようです。
勘で「このぐらい!」と思った割引率と結果を比べるとどうだったでしょうか?実際に計算してみると意外な値が出てきたりするので,確率の計算ができると結構便利です。